中パンダイアリー

作曲のTIPS、日々の活動など色々書いていきます。同人音楽・音楽配信等の情報もこちらに書いていきます。

新ユニット結成について

ご無沙汰しています、中パンダです。

1,2月は個人的にいろいろありましたが、気づけば3月ももう終わってしまいますね…(早い)

平成もあと1か月弱で終わってしまうらしいですが、全く実感が沸かないのは自分だけでしょうか…?

 

さて、既にTwitterでは告知していましたが、3/22に新曲投稿&新音楽ユニット「SONICboot」の活動開始を宣言しました!(曲はもっと前から作っていましたが(汗))

作曲編曲などを私中パンダが担当し、ボーカルをタクヤが担当します。

構想は去年の6月くらいから練っていましたが、延びに延びまくってこの時期になってしまいました(汗)

(実は、タクヤが大学を卒業するタイミングに合わせて投稿した、という経緯がありますがここだけの話です。)

 

sonicboost1128.wixsite.com

SONICboostホームページ

 

前々から「ボーカル曲に挑戦します」と言っていましたが、今回それを実践する形になります。

タクヤと共に様々な思いを曲にしていこうと思いますので、こちらもよろしくお願いします!

 

www.youtube.com

処女作品の「ライフ」では、「やりたいこと、やっていけばいいじゃん」という思いを込めて2人で歌詞を書きました!

ピアノの激しい旋律を際立たせたハードロックな感じの曲です。

ぜひ聴いていただければ!(´∀`)

 

そういうわけで、新ユニット結成のお知らせでした

 

ではではノシ

 

 

関西コミティア54にサークル参加します

明けましておめでとうございます(今更)、中パンダです。

正月は皆さんどのように過ごしていたでしょうか?自分は久々に海外旅行でシンガポールに行って、休みを思いっきり満喫していました(笑)

2019年も頑張って活動していきますので、今年もよろしくお願いします!(´∀` )

 

さて、新年一発目ですが、イベント参加の告知です!

 

同人音楽サークルPND音楽館は、来る1月20日(日)にインテックス大阪で開催される関西コミティア54にサークル参加します!

配置場所は2号館 M-12 です!!

 

去年の夏コミで発表した「Alive Past Tragedy」と、残りわずかですが、2年前の春M3で発表した「Dawn Sounds Journey」を持っていきます!

 

前回の音けっとに続き、大阪でのイベント参加になります。関西方面の方は足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

当日はブースにて、皆さんにお会いできることを楽しみにしています!

【自作曲解説】近親調&コード機能読み替えで自然な転調をする

どうも、中パンダです。

前回は、ドリアンスケールを使ってファンタジーな雰囲気の曲を作る、という主旨で記事を書きました。

今回も引き続き、自作曲を音楽理論に沿って解説していきたいと思います!

 

2021/7/18 追記:Audiostock配信用リメイク版です。 もし気に入っていただけたなら、こちらもチェックしていただければ嬉しいです。

 

今回解説するのは、この曲のBパート(31秒付近)です。

 

このパートの前後で転調していますが、特に違和感なく自然につながって聞こえるはずです。

ここは少しトリッキーなことをしているので、少しずつ解説していこうと思います。

※前回の記事に、記事を読むのに最低限必要な音楽理論の知識について書いていますので、そちらに目を通してから本記事を読むと、より理解しやすいかと思います。

 

2021/7/18 追記:Audiostockにてリメイク版を配信しました! もし気に入っていただけたなら、こちらもチェックしていただければと思います!

 

 

スケールについて

曲のスケールがGドリアンスケールからDマイナースケールに転調しています。

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Gドリアンスケール(構成音はG,A,B♭,C,D,E,F)

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Dマイナースケール(構成音はD,E,F,G,A,B♭,C)

これは、GドリアンスケールとDマイナースケールの構成音ですが、順番が違うだけで、使われている音は全く同じです。

このように、使われている音が同じで始まりの音(主音)が違う調のことを平行調といいます。DマイナースケールはGドリアンスケールに対して平行調の関係にあり、聞いた時の調性が近いため、転調しても自然につながりやすいです。

ちなみに、第6音が半音低いGマイナースケールに対しては属調の関係にあり、こちらも自然な転調ができます。

音楽理論では、これらの調性が近い調をまとめて近親調と呼びます。

転調先を考えるにあたっては、この近親調を意識するとよいのですが、「調性がどの程度近いか」については、五度圏関係を考えると理解しやすいかと思います。

sleepfreaks-dtm.com

 

五度圏とは、ある調(キー)を基準に完全五度の関係を保ちながら円形に並べたもので、キーが異なるスケールどうしの距離感を表しています。距離が近いほど調性が近くなります。

例えば、Cメジャースケールから見て隣にあるFメジャースケールとGメジャースケール(属調)は調性が最も近く、反対にF#メジャースケールは最も遠くなります。また、Cメジャースケールの内側にあるAマイナースケール(平行調)も調性が近くなります。

この図を見ると、Gマイナースケールの隣にDマイナースケールがあり、調性が近いことが分かります。(Gドリアンスケールについては図にありませんが、平行調での考え方を使っています)

 

コード進行について

前回の記事にも書きましたが、今回のコード進行はⅣ→Ⅴ→Ⅵm進行(マイナースケールではⅥ→Ⅶ→Ⅰm進行)を参考にB♭→C→Dm→Amを使っています。(音楽理論ではSD→D→T→D)

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また、Bパートの直前までGmadd9→Cを繰り返してきました。このため、聞き手はCを聴いた時点で「次もおそらくGmadd9がくるだろう」と無意識に推測します。

実際にはGmadd9ではなくB♭(ビーフラットメジャーコード)になりますが、これはⅣ→Ⅴ→Ⅵm進行につなげたかったからです。この場合、Gmadd9の代理コードとしてB♭を使った形になります。

Gmadd9はGmに9thのテンションを追加(add)したコードなので、GmとGmadd9とでコード理論上の役割は変わりません。

このGmについて、コードの役割を少し話しておくと、Gドリアンスケール上ではGmⅠmとなり、トニックの役割を果たします。一方、Dマイナースケール上ではⅣmとなり、サブドミナントの役割を果たします。

つまり、Gmは「Gドリアンスケールにおけるトニックであり、同時にDマイナースケールにおけるサブドミナントでもある」とみなすことができるのです。

転調後はGmサブドミナントとみなしてB♭に置き換え、B♭→C→Dm→Amのコード進行につなげています。

 

以上のことから、スケールが変わり、しかもGmadd9をB♭に置き換えて転調しても、聴覚上は自然につながっているように聞こえるのです。(ちなみに、曲の始めから入っているピアノフレーズは転調前後で一切変えていません

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Bパートのピアノフレーズ

 

おわりに

今回は、近親調を考えた自然な転調の仕方について、自作曲を使って解説しました。

世間に出回っている曲には、サビで半音or全音上がる(or下がる)タイプの転調をするものも数多くありますが、今回はそれには触れていません。

とりあえずここでは、「そういうのもある」とだけ言っておきます(汗)

 

 

最後になりますが、前回から読んでくださった方も、今回だけ読んでくださった方も本当にありがとうございます!

記事を気に入っていただけた方は、お気に入り登録などをしていただければ幸いですm(_ _)m

 

ではではノシ

【自作曲解説】ドリアンスケール&コード進行でファンタジーな雰囲気に仕上げる

どうも、中パンダです。

今回は、いままで自分が作ってきた曲について、「どういう発想で曲を作ったか」を音楽理論を交えながら解説していきたいと思います!

 

今回解説するのは、2018年12月9日に「深夜の2時間DTM」というTwitter上の企画で作った曲です。

ここで出されたお題は「地底世界をイメージした曲」です。

21時にお題が発表され、22~24時の間で曲を作らなくてはなりません。

余計なことを考えていると何も思いつかず時間切れになってしまいます

さて、どんな雰囲気にしようか・・・

 

まずは「地底世界」という単語でググり、出てきた画像からイメージを膨らませます。今回は、ファンタジー系な曲で攻めることにしました。

さて方向性が決まれば、作曲開始・・・

 

とはいきません!!

 

なにせよ、自分は今まで一度もファンタジー系の曲を作ったことが無いからです(笑)

そこで「ファンタジー 曲(もしくはBGM)」でYoutubeを検索し、曲の雰囲気と使われている楽器を把握します。

 

そして最終的にできた曲がこちらになります!

 

ありがたいことに、この曲は自己最高の45いいね(2018/12/16現在)をいただきました!

ありがとうございます!!

今回はこの曲について解説していきます。

 

2021/7/18 追記:Audiostockにてリメイク版を配信しました! もし気に入っていただけたなら、こちらもチェックしていただければと思います!

 

 

音楽理論の前置き

今回の記事では内容の関係上、音楽理論の用語が複数出現します。そのため、音楽理論について最低限必要な知識をいくつか紹介しようと思います。

 

スケール(調):基準の音(主音)から、ある規則に従って順番に音を並べたもの。1オクターブで一巡する(主音から5番目の音(5th)は属音と呼ばれる)
(ex. Cメジャースケールなら、C(主音),D,E,F,G,A,B,C)

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Cメジャースケール

コードネームとナンバリング:主音から作られるスリーコードをⅠとし、Ⅶまでナンバリングされる(Cメジャースケールの場合、C,Dm,Em,F,G,A,Bm-5 → Ⅰ,Ⅱm,Ⅲm,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵm,Ⅶm-5)

コードの機能

  1. トニック(T):安定感を与える(Ⅰ,Ⅵのコードが該当)
  2. ドミナント(D):緊張感を与える(Ⅲ,Ⅴのコードが該当)
  3. サブドミナント(SD)ドミナントほどではないが、緊張感や不安定感を与える。また、広がり感や浮遊感も出せる(Ⅱ,Ⅳのコードが該当)
  4. コード進行は"安定→緊張→安定"を繰り返すのが基本

 

曲全体の雰囲気決め

まず初めに"ファンタジー系な曲"で思いついたのが、ドリアンスケールというものです。

ドリアンスケールは、教会旋法というローマ・カトリック教会の音楽で使われていた旋法(モード)から抽出されたスケールで、現代のポピュラー音楽ではあまり多くは使われません。

しかし、RPG系のゲーム音楽・一部のケルト音楽などでは比較的みられ、民族的・情緒的・古めかしい雰囲気を出すことができます。

この"現実から遠い世界"の雰囲気が、ファンタジーを表現するのに一番合っていると考えました。

今回使っているのはGドリアンスケールです。

 

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Gドリアンスケール

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Gマイナースケール

Gマイナースケールとの違いは主音から6番目の音で、この場合、E♭であればマイナー、Eであればドリアンスケールと聞き手に認識されます。

曲中ではこのEの音を効果的に使い、ファンタジーな雰囲気を作りだします。

 

各パートについて

Aパート(最初~16秒付近)

AパートのコードはGmadd9→C(シーメジャーコード)の繰り返しです。

元となるコード進行はⅠm→Ⅳの繰り返しですが、実はジャズで用いられるⅡm→Ⅴ(ツーファイブ)を参考にしています。

このとき、コードの機能をあてはめると、T→SD→T→SD・・・を繰り返していることになります。

JPOPなどでよくみられるT→SD→D→Tのコード進行とは異なり、あまり緊張感を高めずに"緊張→安定"へと進行していくため、無機質な曲調になります。

今回は、曲から感じられるファンタジーな雰囲気を聞き手に感じ取ってもらいやすくするため、あえて抑揚の無いコード進行を使い、聞き手の意識をスケールに向けています。

また、今回は広がりのある美しい響きが欲しかったので、Ⅰmに9thのテンションを追加したGmadd9を使っています。

加えて、ⅣにあたるC(シーメジャーコード)の構成音がC,E,Gであるため、この時にドリアンスケールを意識させることができます。

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さらに、ピアノのフレーズではGmadd9の上では第6音(E)を使わず、Cの上でE音を使うことでより強くドリアンスケールを意識させています。(8小節単位でずっと繰り返しています)

 

A'パート(16秒付近~31秒付近)

コード進行は変わりませんが、上物のピアノメロディが入ります。

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このピアノメロディは、Gmadd9上ではマイナースケールC上ではドリアンスケールをそれぞれなぞらせています。

マイナースケールのメロディが入ることで、ドリアンスケールの存在を際立たせています。 

さらに、このピアノメロディはD音から始まっていますが、これはGドリアンスケールの主音であるG音に対して5度上(属音)であり、Gmadd9に対する5thの音でもあります。

メロディラインはコード進行と同様、基本的に"安定→不安定→安定"の流れで変化するため、通常は主音(今回はG音)から始めることが多いです。

しかし、属音からメロディラインを始めることで、トニックであるGmadd9の安定感を引き出しつつ、ほどよい緊張感を出すことができます。

 

Bパート(31秒付近~48秒付近)(転調パート)※別記事へ

このパートの前後で転調していますが、無理のない転調で自然につながって聞こえるはずです。

ここを解説すると長くなるので、詳細は別の記事に書こうと思います。

whitepanda924.hatenablog.com

 

コード進行について

このパートでは、エネルギッシュで躍動感あふれるパートにしたかったので、それに適したコード進行を選びました。

今回のコード進行はⅣ→Ⅴ→Ⅵm進行(マイナースケールではⅥ→Ⅶ→Ⅰm進行)を参考にB♭→C→Dm→Amを使っています。

音楽理論ではSD→D→T→Dと表され、この"SD→D→T"を含むコード進行は力強さ躍動感を演出するのに適しています。

 

Aパート(48秒付近以降)

前半に出てきたAパートの楽器を少しずつなくしていき、フェードアウトに向かいます。

 

まとめ

たかが2時間DTMと思われる方もいるかもしれませんが、制作過程でいろいろなことを考えながら作りました。

ただ、正直なところ時間がなかったので、例えばAパートのCはテンションを付加してCadd9やC7にして試してもよかったかもしれません…

また、ドラムが無いと聴覚上4拍子3連符の曲に聞こえてしまうのは偶然で、本来は3拍子の曲です。

そして、これに加えてリバーブなどのエフェクターの使い方、ミックスについても考えなければならず、これも時間が(ry

この辺りもさらに数をこなして、イメージ通りの作曲ができるように頑張りたいです!

 

今回は、普段あまり人目に触れない「作曲家が曲を作る時にどういう発想で曲を作ったか」について記事を書きました。

拙い記事ではありますが、気に入っていただけた方はお気に入り登録などをしていただければ、今後の励みになりますm(_ _)m

 

ではではノシ

CubaseをPro 8からPro 10にしてみた

どうも、中パンダです。

少し前の話になりますが、去る11月14日、Cubase Pro 10が販売開始しました。

自分もCubaseを使っていますが、ある事情からPro 8のままアップデートを渋っていました。

今回は、Cubase Pro 10の使い心地を見つつ、Pro 8からアップデートしたことでどう変わったのか、をレビューしていきたいと思います!(あとの方でも書きますが、オーディオ機能を中心にレビューします

 

新機能について詳しく知りたい方は、Steinberg社のホームページを見るとよいかと思います。

new.steinberg.net

 

 

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Cubase Pro 10起動画面

 

 

32bit音源非対応について

以前から気になっていましたが、Cubaseはバージョン8.5から9に上がるときに、32bit音源の対応をやめ、64bit音源のみ対応になりました。これは、DAWの安定性を向上させるためと言われていますが、これによりある問題が発生しました。

なぜなら、今まで使っていたフリーVST音源のほとんどが32bit音源で、これらが全て使えなくなったからです。

駆け出しDTMerには欠かせないSynth1T-Force Alpha Plusといったソフトシンセ、Soundfontを読み込むsfzといったフリーソフトも使えなくなり、付属音源か有料音源のみで曲作りをしなければならなくなりました。(64bitのフリー音源は使えました)

(もっとも、付属音源だけでも十分作曲はできますし、jBridgeなどの変換ソフトを買えば32bit音源を使えるようになりますが、フリー音源を使うために変換ソフトを買うのって本末転倒な気がします 安いんですけど

 

そういうこともあり、しばらくはPro 8を使い続ける予定ですが、Pro 10ではオーディオ機能が強化されたので、徐々に移行していきたいと思います。

 

見た目

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プロジェクト作成画面(全体的に白と黒の落ち着いたデザインになっています)

 

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"Enpty"でプロジェクトを立ち上げた直後

画面右上、「閉じる」ボタンのすぐ下にあるパネルを操作すれば、今画面下半分を占めているエディタ画面などを非表示にできます。

 

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VSTプラグインマネージャー

Pro 9でも言えますが、設定されたパスの中に32bit音源が入っている場合は「ブラックリスト」に入ります。

 

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右側にあるVSTコレクションは、Pro 8で使っていたものがそのまま読み込まれています。

このうち、「〇〇 x64」と名前がついている音源は64bit音源ですが、なぜか黒字表記になっており、この状態では使うことができません。

これは、VST音源が入っているフォルダのパスが設定されておらず、音源が読み込まれていないことを意味します。

VST2プラグインパスの設定はPro 8での設定を反映しておらず、初期状態のままです。そのため、パスを再設定します。

 

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再設定完了(赤枠が追加したパス。32bit音源は黒字表記のまま)

これでPro 8のときと同じようにVST音源を読み込めます。

 

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とりあえず打ち込んでみました。

 打ち込みに関してはUIが変わっただけで、操作感はPro 8とほとんど変わりませんでした。

 

主な新機能

VariAudio 3

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バージョンが2から3になり、より使いやすく、より細かい調整ができるようになってました。

いままではピッチ修正をする際、エディタ左側にある「ピッチクォンタイズ」と「カーブ平坦化」をスライドさせて調整していましたが、「スマートコントロール」という機能で一括調整できるようになりました。

それに加え、フォルマントシフトボリューム調整の機能も追加され、オーディオ編集機能が強化されています。

 

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スマートコントロールで一括調整が可能

 

MixConsole スナップショット

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ミックスコンソール画面(上部中央のカメラアイコンで今のコンソール設定を保存可能)

Cubase Pro 9でミックスコンソールの操作履歴が記録されるようになり、ミックスコンソールでも作業のやり直し・再実行が可能になりました。それに加え、Pro 10ではスナップショット機能が追加され、エフェクトやフェーダーなどの設定を一発で呼び出せるようになりました。

ミックスやっているときに「やっぱり前の設定の方が良かった」というときは多々ありましたが、保存機能が無かったためにエフェクトなどを一から設定し直さなければなりませんでした。この機能のおかげで、そんな面倒なことをしなくてもよさそうです!

 

オーディオアライメント

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ボーカルのハモリなどを作るとき、複数トラックの発音タイミングを一音単位で自動で揃えてくれます。

今後歌ものを作っていく自分にとってはかなり便利な機能です!(これが無かったら一音ずつ手動で揃えないといけないので、めちゃくちゃ面倒です)

 

その他

(Pro 10以前に既に改善済かもしれませんが…)DAWを開いている最中に外部デバイスを接続・取り外ししても問題なく認識してくれます。

 

Pro 8では外部デバイスを接続するとき、一度DAWを閉じて立ち上げ直さなければ認識されませんでした。

自分の場合は演奏用のキーボードをそのままCubaseにつないでいますが、このキーボードは、30分間操作がないと自動的に電源が落ちてしまい、そのたびにCubaseを立ち上げ直す…とめちゃくちゃ面倒なことをやっていました(汗)

しかし、Pro 10では、たとえ動作中にキーボードの電源が落ち、再び電源を入れたとしてもちゃんと認識してくれます。

 

まとめ

全体としては、オーディオ面を中心に強化されている印象で、そのほかは大した変化は見られませんでした。

ここ数年は毎年0.5ずつバージョンアップしてきたCubaseですが、最近追加されてきた新機能をみると、画期的といわれるような機能の追加は少なく、今までの機能をより使いやすく、より作業を効率的に進められるようにした、という感じです。

自分はPro 8 からアップグレードしましたが、今回のバージョンアップも傾向は同じで、VariAudio3とオーディオアライメント以外は目ぼしい新機能が見当たらず、歌ものレコーディングをしないのであれば、もうしばらくはPro 8のままでいてもよかったかもしれません。

そもそも自分自身、オーディオ編集機能が使いたくて買ったようなものですし(笑)

ただ、バージョンが3~4以上違う場合はその間にいろいろな機能が追加・改良されているので、"バージョンアップした感"をより実感できるかと思います。

 

このままいくと、来年の今頃にはCubase Pro 10.5が出る気がしますが、果たしてどうなることやら?

根拠はありませんが、SingerSongWriterのように、バージョンを10で止めて全く新しい名前のDAWを発表するかもしれません。

今後のSterinbergの動向も気にしたいところです。

 

【追記】

2019年11月13日、Cubase 10.5がリリースされたようです。

new.steinberg.net

 

さて、今回はこのくらいにします( ..)φ

 

ではではノシ

第二回音けっとにサークル参加します

どうも、中パンダです。

去る11月2日に冬コミの当落発表があり、当サークルはまさかの落選となりました・・・

これで3年連続冬コミ落選ですね。なかなかきついものがあります(笑)

 

さて、冬コミは落ちましたが、別のイベントにサークル参加することになったので、今回はその告知です!

同人音楽サークル「PND音楽館」は来る12月2日に大阪の難波御堂筋ホール7階で開催される第二回音けっとにサークル参加します!

配置スペースはA29-bです!

otoketto.jimdo.com

 

夏コミ、秋M3で頒布した「Alive Past Tragedy」を中心にインストCDを頒布します!

残りわずかですが、去年の春M3で発表した「Dawn Sounds Journey」と2年前の夏コミで発表した「Shining Days Memory」も持っていきます。

 

久々の地方イベント参加です!イベント自体はさほど大きくはありませんが、大阪なんばに行かれる予定の方はぜひ音けっとに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

 

簡単ですが、イベントの宣伝でした!

ボーカルレコーディングでスタジオへ行ってみた

どうも、中パンダです。

今回は、別件で作っている曲のボーカルレコーディングをしてきたので、そのことを記事にしたいと思います!

 

 

スタジオを選ぶ基準

正直、スタジオを使ったレコーディングは今回が初めてだったので、どこのスタジオを使うかはかなり慎重に選びました。

当然ですが、「何を録りたいのか」、「どの程度しっかりと録るのか」によって、スタジオを選ぶ基準は変わってくると思います。一概には言えませんが、自分がスタジオ選びの時にどういった基準で選んだかを書いていきたいと思います。

  1. ちゃんと営業している
  2. ボーカル録音ができる
  3. 専属エンジニアがいる

 

ちゃんと営業している

何を当たり前な(笑)と思われるかもしれませんが、結構大事です

なぜなら、検索したら名前が出てくるけど、現在は営業していないスタジオもあるからです。このようなスタジオはたいてい、ホームページやSNSアカウントが何年も前のまま更新が止まっていたりします。

自宅の最寄にあるスタジオがそのようなタイプだったんですが、メールで予約をしたまま一向に連絡が来ず、不安に思って電話でキャンセルしようとするもつながらず、結局メールでキャンセル連絡をしました。(本当にキャンセルできたのか怪しいですが…)

家から近くにあったり、料金が安かったりで気になるスタジオはあると思いますが、そもそも営業していなかったら無意味です。

せっかくお金を払ってレコーディングするのですから、ちゃんと営業していることが確認できるスタジオにお願いしたいものです。(電話で確認するのもいいと思います)

 

ボーカル録音ができる

今回はボーカルだけを録りたかったので、ボーカル録音に特化した機材、もしくは料金プランを提示しているスタジオを探しました。

バンドのレコーディングだと、大きな部屋に入って(場合によっては個別のブースに入って)それぞれの楽器に合わせたマイクセッティングをして・・・などと非常に手間がかかります(というかこれが普通なんでしょうけど(汗))

が、

ボーカルだけとなるとこのような多くの機材や下準備も必要ありません。そのため、料金もバンドレコーディングの場合より格段に安くなる傾向があるようです。(スタジオによって料金プランは異なるでしょうが・・・)

 

専属エンジニアがいる

 セルフレコーディングという、機材の貸し出しだけを行って後は自分たちでやる、というスタジオも中には存在するようです。

しかし、自分はレコーディング初心者なので、「どのマイクがいいか」、「どんなセッティングがいいか」、「どのテイクが"いいテイク"か」がよくわかりません。

そのため、よりよいレコーディングのためのサポートをしてくれる、専属のエンジニアがいるスタジオを探しました。

 

今回、この条件に当てはまるスタジオとして、京都市南区にあるMothership Studio様のスタジオを使わせていただくことにしました。

www.mothershipstudio.jp

 

レコーディング当日

ボーカル担当とともにスタジオを訪れ、まずはコントロールルームへ

 

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き・・・機材がやばい・・・プロの現場は雰囲気からすでに違う・・・

(レコーディング後に撮らせていただいたものです)

 

雰囲気に圧倒されながらも、この日お世話になるエンジニアの方とレコーディングの簡単な打ち合わせをします。

予め作ってきた音源を渡し、それを流しながら完成形イメージをエンジニアの方に伝え、レコーディングの流れを決めます。

打ち合わせで決まったレコーディングの流れです。

  1. 最初はAメロ、Bメロ、サビ・・・と順番に最後まで録音
  2. Bメロが歌いにくいため、長さを細かく区切って重ね録り
  3. サビのハモリを録音
  4. イントロ、間奏のバックボーカルを録音
  5. 全体を流し聴きし、気になる部分を録り直し

そして、いざ、レコーディングの開始です!

 

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歌詞も印刷して万全の体制で臨みます!

 

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ボーカル録音中・・・

 

 全体で4時間程かかりましたが、1曲だけだったのでかなりしっかりしたレコーディングができました。(エンジニアの方いわく、このくらいかこれ以上時間がかかるのが一般的らしいです

録り終わったら、エンジニアの方に録音データを微調整していただき、データを受け取ります。(今回はミキシングのお願いをしていないので、波形編集はほぼありません)

 

レコーディングを終えて

今回初めてスタジオでレコーディングをしてみたわけですが、行ってみた感想としては・・・

めちゃくちゃよかったです!

 

まず、最適な機材と環境で録音しているのでノイズなどがほぼありません。別々のテイクで録った声のつなぎも自然になっていて、1発録りしたような仕上がりになっています。

エンジニアの方に若干調整していただいているのもありますが、さすがプロです。何も言うことはありません。これを自分たちでやろうものなら、ここまでのクオリティに仕上げるのは不可能だったと思います。

ここで1度録ってしまえば、仮に宅録をする場合でもこの音質を基準にレコーディングをすることができます自分でレコーディングする時の基準にもなるので、とても参考になります。(すぐには真似できないでしょうけど(笑))

また、今までアマチュア楽家としていろいろ活動してきたので、プロの現場に踏み入ったのは今回が初めてです。

スタジオに入った瞬間から漂う現場の雰囲気を初めて体感することができて、とてもいい刺激になりました!プロとしてのスピード感ある仕事っぷりも、なかなか興味深いものです。

そして、自分が思っていたよりも初心者にやさしいものでした。最初は「レコーディング」というと、どうしてもプロがやるものだという印象が強くかっちりしていて近寄りがたいものというイメージがありました。

しかし、いざスタジオに入ってみるとかっちりした雰囲気は全くなくとても和やかな感じでレコーディングが進んでいきました。これも、一度使ってみないとわからなかったことだと思います。

 

スタジオレコーディングは少なからずお金がかかりますが、最初からプロクオリティに触れることができるので、レコーディング初心者ほどスタジオで録るのをお勧めします!

初心者から中級者をすっ飛ばして、一気に上級者になれるかもしれません(笑)

機会は少ないですが、今後も積極的にスタジオを使っていこうと思います。スタジオの方々にはいろいろとお世話になると思いますが、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m

 

ここでレコーディングした曲は今絶賛編集中で、発表はもう少し先になりますが、楽しみにしていただければと思います!

今回はこの辺りで止めておこうと思います!

 

ではではノシ