どうも、中パンダです。
最近作曲の時間が取れなくて、長時間DAWが開けない日が多くなりました(汗)
ただ、深夜の2時間DTMだけは"2時間"という比較的短い時間で完結する(動画制作を含めるともっとかかりますが…)ので時間が取りやすく、なるべく参加するようにしています。
先日も新しいお題が発表され、それに沿って曲を作ったわけですが、どうしても作りたいジャンルがあったので、「2時間で新しいジャンルの曲を作る」ことにしました。
今回はそのときの経験をもとに、初めてのジャンルで作曲するときにどのような手順で曲を作っているか、高速で作曲するにはどうするか、という自分なりの方法を紹介していきたいと思います!
この記事で扱うジャンルは、最近流行っている(らしい?)未来的な響きのサウンドが特徴のFuture Bassです。
制作手順
情報収集
ググる
まずは、安直にGoogleで
「FutureBass 特徴」「FutureBass 作り方」
で検索をかけます!(笑)
その中で、
最新の音楽ジャンル!Future Bass(フューチャーベース)とは? - Audiostock Tips
ジャンル解説~future bassってどんな特徴?超分かりやすい説明思い付いた
こういった記事や、
解説動画がある場合はこういったものも参考にして、ジャンルの特徴を【知識】として仕入れます。
調べた結果、どうやらFutureBassには
- ボイスサンプルを使用
- ドロップ後にハーフテンポ
- コード進行はお洒落な感じに
- シンセブラスみたいな音色の和音
- ベースはシンプルに
という特徴があることがわかりました。(リンク先情報より)
また、ミディさんの他の動画では、おすすめのフリー音色素材が紹介されていたので、それもついでにダウンロードしました。
本当は、FutureBassと言われている曲を何十曲と聞いてじっくりとジャンルを味わうのがいいのかもしれません。
しかし、このやり方だと非常に多くの時間を取られてしまうので、制作時間が限られている場合(深夜の2時間DTM等)はかなり厳しいです。
そのため、予め情報がまとめられている記事や動画を参照して、素早く情報を仕入れます。
せっかく先人たちが「FutureBassとは?」についてまとめて下さているのですから、敬意を払ってこれらを使わせていただきましょう。(全ての情報が必ずしも正しいとは限らないですが、後述するやり方で補完します)
【追記】Futre Bass関連で別記事を書きました。こちらもよろしければ!
同じジャンルの曲を聴く
次に、動画サイトで「FutureBass 曲」で検索し、検索に引っかかった曲を最低10曲聴きます。(解説ブログなどで動画リンクが貼られている場合は、そちらを聴くのもよいと思います)
動画を聴く前にジャンルの特徴をある程度掴んでいるので、より少ない曲数でジャンルのイメージを掴むことができます。
こうして、「このジャンルはこういうものだ」という自分だけの【経験】を持つことができ、曲を作るときに自分らしさを出しやすくなります。
自分の場合、1曲に対して
- 曲構成(イントロ・Aメロ・Bメロ・サビ等)を把握
- メロディとコード進行を把握
- リズムパターンを把握
- 使われている楽器(シンセサイザーの場合は音色)を把握
- 各楽器パートのフレーズを把握
という順番で曲を聴いていき、特徴を把握します。これを他の曲でも同様に繰り返します。
Future Bassを聴いて感じたのは、
- ドロップ後は基本的にハーフテンポだが、すべてがそうではない(例:Perfume - Future Pop)
- ベル等のキラキラサウンドが入っているケースが多い(Kawaii Future Bass)
- ボイスサンプルはわざとらしくピッチを上げているケースが多い
- 加えて、細かいリズムで刻ませるケースが多い
です。
ここで掴み取った特徴を、そのまま作曲に反映します。
制作開始
お題(テーマ)の確認
いよいよ制作に取り掛かります。
今回の制作テーマは深夜の2時間DTMで出された「アレンジ:Happy Birthday to You」です。
この曲をFutureBassアレンジしていきます。
個人的にこの曲はキラキラした雰囲気が合いそうだと感じたので、今回はKawaii Future Bassっぽく作っていきます。
参考曲を選ぶ
まず、参考にする曲を決めます。
今回は
この曲構成・リズムを参考に
サビの音色・フレーズをこれに似せ
この曲のコード進行(レットイットビー進行とも言う)を少し改変して作っていきます。
打ち込み
初音ミクのボイスサンプルを作って
切り貼りしてサンプラーに取り込んで
オケと合わせて
完成!
最終的にできたのがこちらです!
#深夜の2時間DTM 「アレンジ: "Happy Birthday to You”」
— 中パンダ (@whitepanda924) May 25, 2019
ボイスサンプルの生成やらで3時間くらいかかってしまった…
初めて作りますが、Future Bassアレンジです pic.twitter.com/pjvUCinPNI
おわりに
今回は初めて作るジャンルの曲をいかに早く作れるか、という方法について、自分なりのやり方を書きました。
この方法だと、比較的少ない労力で新しいジャンルに挑戦できるので、新ジャンルへの入門としては効果があるかと思います。
ただ、「早くできる」と書いてきましたが、しっかり曲を作るとなるとやはり普段からどれだけ多くの曲を聴き込んでいるかが大事だ、というのが正直なところです。
改めて自分の作ったアレンジを聞き返してみましたが、初めて作ったジャンルということもあって、まだまだ詰めの甘い部分が多いように感じました。
今回作った曲のイントロ部分は「Kawaii」と言っている割に可愛い要素がほとんどなかったり、曲全体でみてももうちょっとキラキラサウンドを入れてもよかったかな?と思ったり。(パーカッション系とか)
コードで鳴らしているシンセも、もう少し音色やボイシングを工夫すれば、もっと雰囲気を出せたような気がします。
「いかに早く作るか」を考える以外にも、普段から多くの音楽を聴くということも大事にしてきたいと思います!
こんな感じで、今回はこの辺にしておきます。
ではではノシ