どうも、中パンダです。
以前の記事で、ブルーノートスケールを使って大人びた雰囲気の曲を作る方法について解説しました。
その中で、「使い過ぎると大変なことになる」と注意書きをしましたが、
もしブルーノートを使いまくるとどうなるのか?
という疑問を持たれた方もいるかと思います。
つい先日、深夜の2時間DTMでこのテーマにぴったりな曲を作ったので、今回はこの曲を題材に記事を書いていきたいと思います!
解説に使う曲はこちらです。
タイトル:Honey Trap#深夜の2時間DTM 妖艶な曲
— 中パンダ@秋M3 M09b (@whitepanda924) September 21, 2019
途中で3回DAWが落ちたので作り直し
アルトサックス×ゴリゴリのEDMです!
"深夜らしい"曲になったので聴きたい人はご自由に…
※微エロ注意 pic.twitter.com/xXRz1EddAn
・・・言いたいことはいろいろあるでしょうが、今回はこちらの特にメロディについて解説します。
スケールについて
解説
※以前の記事を読まれた方は読み飛ばしても構いません。同じ内容です。
以前の記事と重複しますが、今回紹介する曲で使っているブルーノートスケールについて軽く説明します。
ブルーノートスケールは本来、ジャズやブルースなどでよく使われるスケールで、メジャーペンタトニックスケールに♭Ⅲを加えたものと、マイナーペンタトニックスケールに♭Ⅴの音を加えたものの2種類存在します。
補足:構成音について
- メジャーペンタトニックスケール:Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅴ,Ⅵ
- マイナーペンタトニックスケール:Ⅰ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅶ
ペンタトニックスケールに加えられた上記の音をブルーノートと呼び、スケールのキーとなる音となります。
Cメジャーブルーノートスケール(C, D, E♭, E, G, A)
Cマイナーブルーノートスケール(C, E♭, F, G♭, G, B♭)
メジャー・マイナーどちらの場合もブルージーでけだるい感じの雰囲気を持っており、うまく使えば大人びた雰囲気を演出することができます。
しかし、ブルーノートを使いまくると大人びた雰囲気が過度に強調され、なまめかしい、やらしい感じの雰囲気になります。
使用方針
今回解説する曲を作った際、深夜の2時間DTMで出されたお題は「妖艶な曲」でした。
「妖艶」を辞書で調べると、
あでやかで美しいこと。男性を惑わすようなあやしい美しさをいう。
とあります。
このとき自分は「男性を惑わすようなあやしい美しさ」に着目し、やらしい感じの雰囲気の曲がお題にピッタリであろうと考えました。
なので、ブルーノートをあえて使いまくり、曲を作ることにしました。
曲について
曲構成は
- 最初~15秒付近:イントロ
- 16秒~45秒付近:Aメロ
- 46秒~1分0秒付近:Bメロ
- 1分1秒以降:サビ
です。
以前解説した曲とはジャンルが違いますが、コード進行はセブンス系か否かという点以外ほとんど同じものを使っています。(コード進行はⅣ→Ⅴ7→Ⅵm→Ⅴ。前半3つのコード度数が同じ)
しかし、今回の曲の方がなまめかしい感じになっているはずです。はずです。(大事なことなので2回書きました)
Aメロメロディとブルーノートの箇所(青丸・青矢印)
違う点はメロディの中で使われるブルーノートの頻度です。
以前の例で4小節ごとに1回(多くても2小節に1回)程度の頻度でブルーノートを混ぜていました。
しかし今回の例、特にAメロでは1小節に1回の頻度で使っています。(ピッチベンドを使った一時的なブルーノートも含む)
さらに、以前の例のAメロは16分音符を中心にメロディを組んでいましたが、今回の例は8分音符が中心です。
メロディの中心となる音符の単位が大きいほど1音1音の影響力が強くなるため、「ブルーノートっぽさ」も強く表れます。
ブルーノートは、 Aメロ、Bメロ、サビといったパート全体で1,2回程度出現するくらいでも十分効果を発揮します。
自分で言うのも変かもしれませんが、今回の例は使い過ぎです。
Aメロだけで(16小節分ありますが)15回もブルーノートを使ったら、そりゃやらしくもなるでしょう。 (それを狙ったんですけど)
それに加えて、イントロに散りばめたボイスサンプルの効果と合わせて、雰囲気もかなり強調されます。
今回の曲がこんな雰囲気になってしまったのは、ある意味当然と言えるでしょう。
おわりに
今回は、ブルーノートスケールを使いまくってやらしい感じの雰囲気にする方法ついて記事を書きました。
紹介した曲は自分の好奇心に基づいて作られた特殊なケースで、本来ブルーノートはここまで使いまくるものではありません。
「使いまくってしまうとこうなってしまうのか」と、反面教師的な見方でとらえていただければと思います。
何事も、やりすぎ注意です!
もしかしたら、今回紹介したやり方以外でもこの雰囲気は再現できるかもしれません。(自分はまだこれしか知りませんが・・・)
いろんな曲を聴いて、いろいろな表現方法を勉強しようと思います(笑)
それでは、今回はこの辺にしておきます。
ではではノシ