中パンダイアリー

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【検証】お釣りが嫌ならやはり500の倍数が適切?同人イベントでの頒布価格とお釣り発生率の関係

どうも、中パンダです。

Twitterなどを見てみると、同人イベントにおける頒布物の価格設定について、「500円や1000円などが好ましい」という内容の書き込みが散見されます。

その理由としてよく言われているのは、下記のリンクで書かれているように

「ワンコインの支払いは会計が楽」「小銭が面倒」

などです。

togetter.com

確かに、500円の商品であれば500円玉1枚、1000円であれば1000円札1枚出せば支払いが完了するので、会計が楽なのは容易に想像できます。

ただ制作する身としては、500円だと安すぎ、1000円だと高すぎる頒布物を作りたい場合もあります。

好ましくない価格設定とは言われていますが、実際の会計でどの程度煩雑になるのでしょうか?

もしかしたら、明らかに会計の支障となるレベルの煩雑さでなければ問題ないかもしれません。

ここでは、

 

煩雑な会計 =  お釣りが多く発生する

 

と考えて、まずは頒布価格ごとのお釣りについてググります。

すると、各頒布価格におけるお釣りについて、大まかな経験談が語られているTogetterが検索に引っかかりました。

togetter.com

600~900円という、同人イベントであまり見かけない価格設定についての貴重な経験談ですが、500円や1000円と比べてどうか?については述べられていません。

今回は、同人イベントにおける頒布物の価格設定と発生するお釣りの量について、自分が今まで参加してきたイベントでの経験を基に、記事を書いていきたいと思います!

そして、500円や1000円という価格設定が本当に好ましいのかどうか、検証します!

 

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検証条件と集計方法

条件

自分は普段同人音楽のジャンルでイベントに参加しているので、今回の検証はそのジャンルで行います。

対象のイベント・頒布価格は次の通りです。

  • 対象イベント(参加ジャンル):コミケ(デジタル(その他))・M3(音楽一般:ポップス)
  • 頒布価格:500円,800円,1000円

同界隈の方々にとって今後も参加する可能性が高く、かつサークル・一般参加者の多いイベントを選びました。

また、頒布物の内容は次の通りです。

  • 500円:1st~4thアルバム
  • 800円:6thアルバム(最新作)
  • 1000円:5thアルバム

 

集計方法

CD売り上げ枚数と受け取った硬貨・お釣り用小銭の減少量から、イベント出展中に発生したお釣りの回数をカウントします。

※まとめ買いした結果お釣りが発生しなくなったケースは、そのまま"お釣り無し"とカウントする。

ex. 500円CD×2枚を1000円札1枚で購入→お釣りなし

また、複数種類ある500円の頒布物については、種類に関係なく一括で集計します。

 

お釣り発生率とお釣りパターン

具体的な頒布枚数は機密のため書くことはできませんが、お釣りが発生した割合の結果と、お釣りのパターンを書いていきます。

 

500円

お釣り発生率は2割ほどでした。

お釣りのパターンとして、「1000円札を出して500円お釣りを出す」というものが最も多かったです。

基本的に500円玉で購入されるので、イベント開始直後を除き手持ちの500円玉は増えていきます。

また、2015年冬コミから今日までで1度だけ5000円札で支払われたことがあります。

 

800円

お釣り発生率は7~8割でした。ほぼ毎回お釣りが発生します。

お釣りのパターンとして、「1000円札を出して200円お釣りを出す」というものが最も多かったです。

ジャストで購入されるときは500円玉+100円玉×3なので100円玉が3枚増え、お釣りが出るときは100円玉が2枚減るので、最終的に100円玉は増えていくと予想していました。

しかし、予想以上にお釣りが発生したため、手持ちの100円玉は逆に減少しました。

 

1000円

2018年夏コミで頒布開始したCDですが、頒布開始以降お釣りは発生しませんでした。

ほとんどの方が1000円札1枚で購入され、手持ちの1000円札がひたすら増えていきます。

 

考察と結論

頒布価格800円のものでは、他に比べて圧倒的に多くのお釣りが発生しました。

やはり、会計時の「小銭が面倒」というのはほぼ間違いないようです。

また、好ましいと言われている500円と1000円の中でも、1000円の方がお釣りは発生しにくいことが分かりました。

そのため、お釣りが本当に嫌なら頒布価格1000円一択です。

ただ「1000円は高すぎる」という場合もありますし、500円でもお釣りはさほど発生しないので、お釣りが嫌なら500の倍数で頒布価格を決めるのが適切というのはあながち間違いではないようです。

ただし1500円の場合、2000円払って500円お釣りがくる可能性があります。

 

まあ、お釣りを覚悟すれば価格設定は何でもいいと思いますが・・・

 

また、全てのイベント・頒布物について、5000円札や10000円札を出されたことは、先述の事例以外にありませんでした。

これはやはり、「同人イベントでの買い物で大きい紙幣はNG」という呼びかけが浸透しているからだと思います。

ただ、自分のサークルはいわゆる"大手サークル"ほど頒布量は多くないので、たまたま高額紙幣の支払いが無かっただけの可能性もあります。

 

ちなみに、今回の集計対象にはしていませんが、音けっとや関西コミティアなど、自分が他に参加したことのある地方イベントでも、ほぼ同じ割合でお釣りが発生していました。

規模の大小・東京開催か地方開催かに関わらず、頒布価格とお釣りについては同じことが言えると考えられます。

 

おわりに

今回は、同人イベントにおける頒布物の価格設定と発生するお釣りの量について、自分の経験を基に記事を書きました。

「具体的にどのくらいか?」を検証するのは個人的に興味があったので、この際書くことにしました。

自分が同人CDを作るとき、今までは慣習に則って500の倍数で価格設定をしていましたが、あるときふと「500の倍数以外だとどうなるのか?」と興味を持ち、最新作であえて800円という価格設定にしてみました。

結果としては、「慣習通りだ」というのが正直な感想ですが、頒布価格の違いでここまでお釣り量が変わるとは思っていませんでした(汗)

改めて、頒布価格設定の重要性を感じました。

 

同人イベントなので頒布価格は正直なんでもよいと思いますが、500の倍数から外れる価格設定の場合、それなりにお釣りを覚悟すべきだと断言できます。

この記事では3種類の価格しか取り上げていませんが、価格設定の参考になれば幸いです。

 

それでは、今回はこの辺にしておきます。

 

ではではノシ