どうも、中パンダです。
皆さんはどこかへ出かけるときに当然財布は持つものだと思います。
どれだけ便利になったとしても、お金が無くては電車にも乗れず、お土産はおろかその日のご飯も買うことができません。
また、遠方になればなるほど移動にかかる時間的・金銭的コストは増えるので、よほど行き慣れた場所でなければ、行った先での行動は計画的になります。
そのため、予め帰りの乗車券も購入するという人も多いかと思います。
まさか、こんな大切なものを家に置いてくるなんて、そんな大失態を一体だれが犯すのでしょうか…?
私です
はい、やらかしてしまいました。
これはもう半年くらい前の話ですが、二度とやってはいけない、自分にとって絶対に忘れてはならない出来事(忘れるわけがないでしょうが…)なので、記事に残そうと思います。
そして、自分がやらかしてしまった原因と、自分なりの対策も書いていきます。
(やらかさないとは思いますが)はっきり言ってとんでもない危険行為なので、これを読んだ皆さんは絶対にやらかさないようにしましょう。
やらかしたこと
去る6月10日、自分は当時就職活動の真っただ中にあり、この日も面接のため関西から東京へ向かうことになっていました。
当日窓口が込む可能性も考え、予め前日に往復で乗車券を購入していました。
そしてこの日、リクルートスーツ(黒)に就活黒カバン・黒靴という"典型的な就活生"のコスプレをし、乗車券を手に新幹線に乗り込みました。
車内で面接の想定質問・自分の考え・会社のビジョンなどを最終確認し、ついに東京に到着。
ここで自分の将来が決まるという緊張感を抑えながら新幹線改札を出て、地下鉄に乗り換えようとカバンの中を探したとき・・・
・・・
・・・!!
財布が無い!?!?
あぁ・・・やってしまった、と改札手前で崩れ落ちました。
「自分はなんてクズ人間なんだ…こんなヘマをやらかす人材を会社が採用するわけが無い」とホームから飛び降りたくなったくらいです。(当時周りは自分以外全員が内定をもらっていて精神的に滅入っていた)
ただ、そんなことを考えていても面接時間は待ってくれません。
幸いにもSuicaは別で持っていたので、会社の最寄り駅までは行くことができます。
残金も東京駅までの往復分なら十分足ります。
昼ごはんが買えないのが辛いですが、そんなことを考えられる心理状態ではありませんでした。
気を取り直して地下鉄の改札内に入り、電車に乗り込みました。
しかし、ここでさらに絶望的な事実を思い出してしまいました。
それは、
財布の中に帰りの新幹線・乗車券を入れていたということです。
財布の中には現金の他、クレジットカードや銀行のキャッシュカードも入っていました。
クレジットカードさえあれば何の問題も無かったのですが、そもそもそのカードが無く、銀行やATMでお金を引き出すこともできません。
つまり、昼ごはんを買えない以上に、関西にある自宅に帰ることができません。
自分はあろうことか、文字通り無一文の片道切符で東京まで来てしまったのです。
※ルートはイメージであり、実際の移動ルートとは異なる場合があります
もう平常心を保っていられる状態ではありません。
逆に何で行きの乗車券は持っていたのか、そちらのほうが不思議に思えてきます。
絶望を通り越して、もはや笑いがこみ上げてきます。
人が笑うときは2つある
- 楽しいことが起こったとき
- 絶望の淵に立たされてどうしようもなくなったとき
などと、詩人のようなことを考えていると、ふとあることを思い出しました。
それは、
「遠方からの面接参加者には交通費が支給される」
と事前に会社から連絡があったことでした。
ただ、当日支給かどうかは知らされていません。
仮に後日支給だった場合、詰みます。
事情を話して「現金で支給できませんか?」と会社の人にお願いすることもできるでしょうが、この瞬間「自己管理能力が無い」とみなされ、不採用になる可能性があります。
駅でお金を借りられるという話もありますが、近距離ですら確実に借りられるかどうかは分かりません。
ましてや、JR東日本以外にJR東海とJR西日本にもエリアがまたがるため、他社エリアの分まで運賃を貸してもらえるとは到底思えません。
そんな、ちょっとしたミスがゆえにとんでもなく救いの無くなった現実にうなだれているうちに会社の最寄駅に到着し、現金支給というわずかな望みに賭けつつ、面接時間を迎えました。
・・・
面接を終え、事務の方に別室に案内され・・・
現金で交通費が支給されました!!!!
自宅の最寄り駅までの金額がきっちり入っています。
助かりました。本当にありがとうございます…
また、Twitterで絶望のツイートをしたところ、現金を貸してくださるという現地のフォロワーさんから連絡がありました。
結果としてお借りすることはありませんでしたが、お心遣い本当にありがとうございました…
次からは二度とやらかしません。
そう硬く心に誓い、新大阪行きののぞみに乗り込みました。
原因
なぜこんなとんでもないことをやらかしてしまったのか?
当日やそれまでの行動を自分なりに分析したところ、いくつか心当たりがありました。
準備を中途半端にやっていた
就職活動に限らず、旅行の準備をするときでも、前日に準備を始めたにもかかわらず
「今日はここまで準備した。残りは明日準備しよう。」
と、途中で準備を中断してしまっていました。
自分の性格上、物事を途中で投げ出してしまいがちなので、今回はそれが火を噴いたことになります。
就職活動では"スーツ"という普段とは違う身だしなみになり、カバンも当然私用とは違うものを使います。
前日にも、いつも使っているカバンから就活カバンに荷物を入れ替えたのですが、このときにカバンの中身の一部だけを入れ替え、そのまま放置してしまいました。
そしてその日は準備半ばに就寝。
翌日も準備に取り掛かったものの、「カバンの中身は全て移し変えた」と勘違いし、そのまま出発してしまいました。
行きの乗車券だけ別の入れ物に入れていた
自分はかなり忘れっぽい人間なので、前日に新幹線切符を買ったことを忘れてしまいかねません。
そのため、最低限行きの乗車券だけは普段よく手に持つSuicaと同じ入れ物に入れ、存在を忘れないようにしていました。
しかし、帰りの乗車券は先述のように財布に入れていました。
このことにより、財布も帰りの乗車券も無いにも関わらず東京に行ってしまうという、ありえない事態が発生したのです。
極度の心配性だった
先ほど、「自分は作業を途中で中断してしまいがち」と書きましたが、なぜ途中で中断してしまうのでしょうか?
おそらく、完璧にできていなければ気がすまない、ある種の強迫感情のようなものが働いていたのではないかと考えています。
自分の場合、ある作業をやっている途中で"別のやるべき作業"を思い出すと、「忘れないうちにその作業をやってしまおう」とそちらに気をとられてしまいます。
そしていざその作業に取り掛かると、今度はまた別の作業を思い出して、そちらを始めてしまう・・・を繰り返してしまいます。
しかし、このような作業のこなし方をしていては、全ての作業が途中放置状態になり、いつまでたっても完了しません。
その結果、今回のように準備不完全な状態が発生し得ます。
今回の荷物詰め替えの際も、準備途中で面接内容がちゃんと言えるか心配になり、気を取られて準備作業を中断してしまったのだと思います。
行きの乗車券だけ別の入れ物に入れていたのも、当日同じ乗車券を買ってしまわないか心配だったからだと思われます。
対策
準備は最後までやりきる
準備を始めたら、必ず終わるまで止めません。
中断して次の日に持ち越してしまうと、「昨日はどこまでやったっけ?」と思い出す必要があり、時間の無駄が生じます。
さらに、どこまで何を準備したかを間違って思い出してしまった場合、必要な備品をカバンに詰めずに出発してしまいかねません。
明日の自分を信頼してはいけません。
今日できることは今日のうちにやりきってしまうべきです。
これを実践して半年になりますが、以降同じような失敗は一度も犯していません。
行き帰り両方の乗車券を同じ入れ物に入れる
今回は行きの乗車券だけ別で持ってしまったことにより、とんでもない失敗を犯してしまいました。
行き帰り両方の乗車券を同じ入れ物に入れておけば、仮に財布を忘れてしまっても自宅まで帰ることはできます。
また、乗車券の入れ物を忘れてしまった場合はそもそも電車に乗ることができないので、無一文で見知らぬ土地に行ってしまうことはありません。
やるべきことをリスト化する
予めやるべきことをリスト化しておけば、何と何と何をすればいいかが一目で分かり、目の前の作業に集中できます。
今回の例であれば、
- 面接内容確認(自身の考え・会社のビジョン・想定質問etc)
- スーツ着用
- カバンの積み替え
- 靴の履き替え
- 往復乗車券購入
といった具合に書き出し、完全に終わったら消していきます。
先述の通り、作業を中断してはいけません。
たとえ途中でやるべきことを思い出したとしても、リストにスタックしておくことで忘れる心配が無く、いまやっている作業を中断せずにすみます。
人間は誰しも完璧ではないと考える
これは対策というよりは心構えになります。
個人的な見解ですが、日本社会はとにかく完璧を求めすぎている気がします。
就活関連のキーワードで検索をかければ、「成功する○○」よりも「失敗しない○○」「知らないと恥ずかしい○○」のほうが圧倒的に多く検索に引っかかります。
それだけ、失敗を恐れている人が多いのでしょう。(恐れるな、とは言いませんが、恐れすぎだと思います)
しかし、失敗しない人間なんて世界中のどこにもいません。
それにもかかわらず、完璧を求めるあまり「失敗は絶対にしてはならない」という強迫感情に駆られ、ストレスによって判断力が失われます。
壊れたスピーカーで完璧な音楽が作れないのと同じように、失われた判断力で完璧な作業を目指そうとしても、どこかで絶対にボロが出ます。
皮肉な言い方ですが、完璧を目指そうとする人ほど、逆にミスを連発するクズ人間になってしまうでしょう。
それならば、最初から「人間はミスをするものだ」と考えるべきではないでしょうか?
この心構えによって、「失敗してはいけない」という強迫観念から解放され、判断力も正常に保たれます。
健全な判断力によって作業もばっちりこなすことができ、逆にミスを少なくできるのではないでしょうか?
今回の場合でも、「多少のことは大丈夫だろう」と気楽に構えていれば、忘れ物もなくなり、面接もうまくしゃべることができたかもしれません。
おわりに
財布も帰りの新幹線乗車券も持たずに東京に行くという、普通では考えられないような失敗について記事を書きました。
面接の会社とは結局ご縁が無かったわけですが、面接官と興味深い話ができていろいろと勉強になりました。
まあ、いろいろありますけどね
重ねてお礼を申し上げますが、絶望の淵に立たされていた自分に声がけをしてくださったフォロワーの方、本当にありがとうございました…
今回考えた対策を講じて、二度と起こらないようにします。
最後に、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!
めったにやらかさないであろう出来事ですが、事件を未然に防ぐという意味でもこの記事が参考になれば幸いです。
それでは、今回はこの辺にしておきます。
ではではノシ