中パンダイアリー

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【AI活用実例】ChatGPTを活用して曲のタイトルを決定する

どうも、中パンダです。

ここ最近、対話型AIチャットのChatGPTが話題になっているようです。

自分も試しに使ってみたのですが、使えば使うほど、「あんなこともこんなこともできる!」ということがどんどん分かって、凄くわくわくしました!

そんな中で、このChatGPTを音楽的な活動で使えないだろうか?と考え始めたのですが、今回はまず手始めに、「曲のタイトルを決める」というところから始めることにしました。

ということで今回は、ChatGPTを使って曲のタイトルを決める方法について、自分なりのやり方を交えながら記事を書いていきたいと思います!

今はさらに進んでGPT4が発表されていますが、記事執筆時点ではまだ有料版でしか使えないので、無料でも使えるChatGPTの方を使うことにします。

 

曲のタイトル決めについて

作曲の進め方は人それぞれだと思いますが、ラフスケッチのような曲を除いて、曲が完成した際にはほぼ間違いなくタイトルをつけなければなりません。

作り始めの段階からタイトルが決まっていたり、曲を作っている最中でも曲のイメージに合うタイトルを明確に言語化できれば問題ありません。

しかし、「〇〇っぽいバラード」や「明るい雰囲気のプログレッシブハウス」のように、大まかな曲の方向性だけを決めて曲作りをした場合、曲の雰囲気やコンセプトに合う言葉がなかなか思いつかず、タイトルが決まらないということが起こりえます。(自分はこれで丸3日くらい潰した経験があります(笑))

タイトル決めも曲作りの醍醐味の一つではありますが、どうしても思いつかないときはツールの力を借りるのもアリだと思っています。

今回は数あるツールの中でも、ここ最近話題になっているChatGPTを活用する方法について考えていこうと思います。

 

ChatGPTについて

OpenAIが開発した人工知能チャットボットで、膨大な量の言語データを扱う大規模言語モデルをベースに作られています。

入力した内容に対してChatGPTが回答をしてくれるのですが、AIで生成されたとは思えないほど自然な文章で回答が返ってきます。

下記のリンクからアカウントを作成すれば誰でも使用できますので、興味がある方はぜひ使ってみてください!

openai.com

 

当記事での使い方について

ChatGPTは、質問に対して答えを返してくれるというだけに留まらず、指示された通りの文字列を生成することもできます。(いわゆる生成系AI)

この特性を活かして、次のような流れで曲のタイトル候補を生成します。

  1. ChatGPTに対して、「〇〇な雰囲気の(ジャンル名)に合う曲のタイトルを××個考えて」と指示する。(複数回生成するのがおすすめ)
  2. 生成されたタイトルの中から気になるものをピックアップする。
  3. 気に入るタイトルがない場合、指示の内容を変えて再度タイトルを生成する。

1~3を自分が気に入ったタイトルが見つかるまで繰り返すか、過去に生成されたタイトル同士を組み合わせて、その中でしっくりくるタイトルがあればそれを採用します。

 

ChatGPTへ出す指示の内容

ChatGPTに指示を出す場合、以下の内容を含めることでイメージに合うタイトルが生成される能性が高くなります。

 

雰囲気を指定する

ChatGPTを使わない場合でも、曲の雰囲気からタイトルを決定するのはよくあると思います。

「暗い・明るい・疾走感のある」など、雰囲気を表す単語を含めてChatGPTに指示を出してみましょう。

それらしいタイトルを生成してくれるはずです。

雰囲気指定時の生成例

 

ジャンルを指定する

タイトルに使われやすい単語はジャンルごとに異なる可能性があります。

例えばハードロックでは勇ましい雰囲気の単語が好まれるかもしれませんが、ハウスではリズム感を感じる単語が好まれるかもしれません。

このことを念頭に置いて、ChatGPTへ指示を出すときはジャンルを指定してみましょう。

ジャンル指定時の生成例

 

言語を指定する

日本語を英語では生成されるタイトルが全然違います。

このことを利用して、ChatGPTに対して答えてほしい言語を指定することで、生成されるタイトルのバリエーションを広げることができます。

言語指定時の生成例

 

文字数を指定する

日本語で10文字以上、英語で3単語以内といった感じで、生成されるタイトルに文字数制限をかけるというやり方もありです。

これは言葉の意味や響きというよりも、文字に起こした時の視覚的な要因に影響を与えます。

文字数指定時の生成例

 

曲のBPMを指定する

BPMが違うとジャンルも変わるので、結果的に異なるタイトルが生成されている、という可能性はありますが、BPMを指定するという方法もアリです。

BPM指定時の生成例

 

情景描写で指示する

もし、作った曲に対して情景が見えているのなら、その描写自体で指示を出すのもありです。

こうすると、より自分のイメージに近いタイトルが生成されやすくなります。

情景描写指定時の生成例

 

特定の単語を使うように指示する

もしタイトルに使いたい単語が決まっている場合は、それを指定してあげるとよりしっくりくるタイトルが生成される可能性が高まります。

特定ワード指定時の生成例

 

ありきたりな単語を使わないように指示する

例えば、「春をイメージした和風曲」という指定を入れると、かなりの確率で「春」や「桜」といった単語を含んだタイトルが生成されます。

これはこれでいいのですが、ありきたりなタイトルになってしまいやすいので、そのありきたりな単語をあえて使わないように指示を出すことで、思いもよらないタイトルが生成される可能性が高まります。

ありきたりな単語を使わない場合の生成例

 

言葉の響きに制約を設ける

タイトルの言葉の響きにこだわりがある場合、そこに制限をかけるのもありです。

例えば、「ひらがなに直した時、ア段からオ段までのすべてのひらがなが含まれるように」といった指示が考えられます。

言葉の響きに制約をかけた場合の生成例(一部条件を満たしていないものが混ざっています…)

 

いくつかの指示を組み合わせる

ChatGPTに出す指示の内容は具体的であればあるほど良いとされています。そのため、ここまで書いてきた指示を組み合わせることでより曲のイメージにタイトルが生成される可能性が高まります。

また、生成されたタイトルの意味をググり、ググった単語の意味を基にさらにイメージを膨らませて、さらに具体的な指示をChatGPTに出す…という流れを繰り返すのもありだと思います。

複数の指示を組み合わせた場合の生成例

 

ChatGPTを使用するメリット

ChatGPTが登場する前にも、ジャンルやキーワードを入力してタイトルを自動生成するサイトなどはありました。

例えばこんなサイトなんかです。

anytexteditor.com

ジャンルやキーワードがある程度決まっているようであれば、こういったサイトも有効かもしれません。

しかし、指定できる項目の自由度は圧倒的にChatGPTのほうが高いので、より細かく条件を指定したい場合はChatGPTの方が有効だと思います。

また、Google検索の場合、「曲 タイトル かっこいい」などと検索ワードを入力してタイトルに使えそうな単語を調べ、それらを組み合わせるなどの方法でタイトルを考えていたかもしれません。

ただこの方法でも、検索に手間がかかる上に、思いついた範囲内でしかググれないので、結果的にいつも同じようなタイトルになってしまいがちです。

ChatGPTであれば、自分が予想もしないようなタイトルを生成することがあるので、今までにない新しい雰囲気のタイトルをつけることができます。

 

ChatGPTを使用した場合の注意点

「タイトル思いつかない」問題はChatGPTを使えば解決するかといえば、必ずしもそうとは言い切れません。

まず、必ずしも意味の通るタイトルが生成されるとは限りません

あくまでも世の中に溢れている文字列をアルゴリズムに従って組み替えているだけなので、まったく頓珍漢なタイトルが生成されることもあります。

そのため、生成されたタイトルで気になるものがあれば、一度意味をググって確認することをお勧めします。

調べてみたうえで、そのタイトルを採用するか否かを判断するのが大事だと思います。

また、指示する内容が少ないと、毎回同じようなタイトルが生成されてしまいます

個性的なタイトルが欲しい場合、ChatGPTに対してより多くの指示を出すことが重要になります。

もちろん、ある程度曲のイメージを言語化できるのなら、ChatGPTを使わずとも素晴らしいタイトルをつけることができるでしょう。

 

まとめ

今回は、ChatGPTを活用して曲のタイトルを決定する方法について記事を書きました。

ChatGPTはここ最近ありとあらゆる場面で使われているので、自分も何か活用したいなと思っていましたが、まず手始めに曲名を決めることから始めることにしました。

こういった自動生成系のツールは、アイデアが必要な場面で煮詰まった時のブレイクスルーとして効果を発揮すると思います。

自分の曲のタイトルを自動生成で決めるのに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。(自分も最初はそうでした)

ただ、思いつかないものはどう頑張っても思いつかないので、時には思い切ってツールの力を借りて、音楽制作などのもっと別の活動に充てるのも重要かなと思います。

使えるツールはどんどん使って、時間を有効に活用していきましょう!

今回の記事が、ChatGPTの活用法の一つとして参考になればうれしいです。

また別の使い方があれば、それも記事にしたいと思います!

それでは、今回はこの辺にしておきます。

 

ではではノシ